意外と知らない体内リズムのこと 目覚めスッキリコラム

目覚め方改革プロジェクトのメンバーや専門家が良い目覚めをサポートする情報をお伝えします。体内リズムや目覚めについての情報なども随時更新していきます。コラムを読むことから「目覚め方改革」を始めていきましょう。

20194月コラム 働き方を見直して「体内リズム」を整えれば会社も社員も健康に

4月1日から「働き方改革関連法」が施行され、日本全体でビジネスパーソンの働き方を考える時期に入ってきました。今回は、現代人の働き方と「体内リズム」について、一緒に考えていきましょう。

特定非営利活動法人健康経営研究会 理事長
岡田 邦夫 先生

睡眠時間を削ってがんばる日本人は
「体内リズム」が乱れている

朝スッキリ目覚めて、午前中からシャキッと仕事ができる。現代の日本で、そんなビジネスパーソンは少ないかもしれません。

現状をあらわすように、日本は「世界で一番目に睡眠時間が短い国」で、「世界で二番目に週49時間以上働いている国」という報告があります。しかし、「労働生産性」は世界22位と、先進国の中でも低くなっています。日本人は、睡眠時間を削りながらがんばって働いていますが、実は生産性は低いことが明らかになっています。

原因の一つには、長時間労働や残業、休日出勤など、現代人の「働き方」にあります。みなさんも当てはまるところがありませんか?

睡眠時間を削って働いている現代人の多くは、体内リズムが乱れていると考えられます。平日は残業で夕飯の時間が遅くなり、胃腸が働いたまま眠ることで、熟睡感が得られず、目覚めがスッキリしません。午前中は出社しても頭が働いていない状態に。夕方頃、ようやく覚醒して仕事モードになり、溜まった仕事を夜にかけてやることで、また残業に……。

こうしてパフォーマンスの波が、朝ではなく夜にずれることで、負の睡眠サイクルが生まれ、体内リズムが乱れてしまっている人が多いのです。

睡眠時間を削ってがんばる日本人は「体内リズム」が乱れている

パソコンの普及が、
日本人の睡眠に影響

働き方が夜型化し、睡眠負債を抱え続けている多くの現代人。体内リズムが乱れる原因は、単なる「労働時間の長さ」だけではありません。体内リズムへの影響は、パソコンの普及も関係しています。

1950年代から約20年に渡り続いた、日本の「高度経済成長期」。この時代も日本人は寝る間を惜しんで働いていました。しかし現代と違うのは、パソコンなどのデジタル作業がなかったことです。

昔は身体的な疲労が主たるものでしたが、現代はパソコンの普及により座りっぱなしの時間が長く、さらに「ブルーライト」の影響が増加。脳が覚醒して精神疲労が溜まり、夜になっても「交感神経」が優位になることで、寝つきが悪くなったり、熟睡感が少なくなったりする人が増えています。

このように、体内リズムが乱れた状態が続くと、生活習慣病のリスクも高まります。社員の体内リズムを考えた職場環境を作ることは、日本のどの企業にとっても急務と言えるでしょう。

パソコンの普及が、日本人の睡眠に影響

社員の睡眠確保は、
企業の業績アップに

体内リズムを整えて、午前中から集中して仕事をするには、溜まった「睡眠負債」を解消していくことが大切です。そのチャンスは、休日にあります。休日は遅くまで寝て睡眠時間を確保するのではなく、前日に数時間早く寝て“負債”を返済していきましょう。休日の“遅起き”は、ますます体内リズムが乱れる要因になります。

経営者や管理職の方は、残業や休日出勤をできるだけ減らせるような体制を整えて、社員の睡眠時間確保を優先させることを考えましょう。

私が関わった企業で、「午後からの会議をやめて午前にする」「締め切りをギリギリに設定せず、前倒しにする」などして、サービス残業や労働時間を減らした事例がたくさんあります。

体内リズムが整い、朝からパフォーマンスが上がると、時間内に仕事が終わり、企業としても残業代のコスト削減になります。社員の幸福度も上がり、結果的に業績アップするなど、企業の成長につながっていくはずです。

社員の睡眠確保は、企業の業績アップに
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